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ミミの写真(1/5)

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ミミ

ブリティッシュショートヘア🗓️2010/3/15 - 2024/1/20

14年、この世界で一緒に過ごしてくれました

"十四年の静かな寄り添いが、無条件の愛の形を教えてくれました。"

匿名

物語

ミミはとても静かな猫でした。にぎやかに甘えるタイプではなく、こちらが忙しいときに無理に気を引こうとすることもありませんでした。窓辺にとまる風のように、気づけばそばにいて、必要なぶんだけ寄り添ってくれる子でした。十四年のあいだ、家族の節目も、何でもない日々も、いつも同じ空気の中で見守ってくれていました。

いちばん好きだった場所は窓辺です。春は日だまりの中でまどろみ、夏は床のひんやりした場所に移動し、秋は庭の葉っぱをじっと眺め、冬はソファの隅で小さく丸くなっていました。陽ざしの中で細めた目や、光の中でかすかに震えるひげを思い出すたび、あの穏やかな時間がそのまま胸の中によみがえります。

ミミはわかりやすく甘えることは少なかったけれど、自分なりのやさしさを持っていました。仕事に集中しすぎていると椅子の背に飛び乗って肩にそっと重みを預け、体調を崩して横になっていると布団の端に静かに座り、気持ちが沈んで何も話したくないときは、近くまで来てただ黙って一緒にいてくれました。何かをしてくれるわけではなくても、その存在だけで安心できました。

ある夜、部屋を片づけていると、子猫の頃につけていた首輪と古い写真が出てきました。まっすぐ立った耳と、何にでも興味を示す大きな目。その写真を見た瞬間、ミミがどれほど長い時間を一緒に生きてくれたのかが胸に迫ってきました。失ったというより、毎日の習慣や記憶の中に少しずつ溶け込んで、家そのものの一部になっていたのだと思います。

旅立った日の家は驚くほど静かでした。時計の音だけがやけに大きく響き、終わってしまった時間を知らせているようでした。それでもミミは完全に消えてしまったわけではありません。日だまりの残る窓辺や、くぼみの残る毛布や、ふと視線を向けてしまう部屋の隅に、今もやわらかく気配を残しています。ミミは、派手でなくても続いていく愛があることを教えてくれました。